検出限界値の定義は様々なものが存在しています。
ここでは「化学分析における検出限界値の定義」を紹介したいと思います。
これは食品中の化学物質等の測定に用いられる定義であり、こちらの定義を積極的に採用すべきだという声もあります。
その定義の方法を、放射能濃度測定に当てはめて考えていこうと思います。
しかし、その前にはバックグラウンドの知識が必要となります。
・バックグラウンド(リンク)
安定した長時間に及ぶバックグランドを得た後、純水を入れた状態で、繰り返し測定を行います。
尚、純水は放射性物質が含まれておらず、測定条件に近いものを用意します。
水は密度が1に近く、手に入りやすいので、この場合の基準としては最適といえます。
また、なぜ繰り返し測定を行うかと言うと、測定値にどれだけの誤差が生まれるのかを確認する為です。
この「測定のばらつき」を、「検出限界値」と定義することがあります。
そして、このばらつきの2倍、あるいは3倍を「検出限界値」と定義する。
その定義は、測定する会社に委ねられています。
八進の場合は、このばらつきの「2倍の値(2σ)」を検出下限。
ばらつきの3倍の値を、「定量下限(3σ)」と使い分けております。
つまりは、下限値・限界値で説明した取り、”検出限界値は、自由に定義できる”のです。
ただし上記の事項はゲルマニウム半導体検出器や、LaBr3のある特定の機種だけに該当する内容です。
それ以外は、「測定下限値」を使わなきゃいけないんですね。
なぜかって?
スクリーニング法でそうなっているからですよ☆
ピンバック: 検出下限値 | 放射能濃度測定 株式会社 八進 / 放射能事典
ピンバック: 測定下限値、スクリーニング検査でしかつかわれない用語 | 放射能濃度測定 株式会社 八進 / 放射能事典
ピンバック: 定量下限値 | 放射能濃度測定 株式会社 八進 / 放射能事典