日本には、「学校給食」という仕組みが存在しています。
給食費を学校に支払い、給食会が発注し、業者が納入して作られる、アレです。
福島県や、東北地方の野菜等が安くて、
ちょうど良さそうだから、学校給食に使用されているのでは?
と、思ってる方も多いと思います。
真偽については分りませんが、私個人の考えでは、きっとあると思います。
日本の食品衛生法上で、市場流通を許されている食品は、
放射能に関して言えば、だいたい100Bq/kg(牛乳や飲料水はちがうけどね)
この規制を、勘違いしてはいけません。
「100Bq/kgの食品は、食べても安全」と、国が言ってるのではなく、
あくまで、市場に流してもいいよって言ってるわけです。
そして市場流通品に関して、100Bq/kgの規制が守られているなら、
学校給食の検査は、必要ありません。
しかし、「保護者の皆様が心配されるなら、学校として検査をしましょう」という事になる訳です。
学校給食においても、総量と濃度の違いは必ずあります。
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そしてこの給食の検査にも、二通りの考え方があります。
①給食一食分、全て混ぜて検査する場合。
使用している食材が、日本国の基準をすべて満たしているとはいい難いですが……
食べてる給食が、100Bq/kg以下であるということは、言えるわけです。
②すべての食材を、一品づつ25Bq/kgの下限値で、検査なり測定している場合。
全ての食品が、日本国の基準を満たしているという事が言えるわけです。
数ベクレルの食品も食べさせたくない時は、お弁当しかありません。
一品づつの検査も、測定も、やはり難しいです。
下限値を一桁以下に抑えた検査や、測定はやはり高額です。
また、学校給食の測定で、下限値を非常に小さくして検出した場合……
どんな理由で、食材を使わなくできるでしょう?
提供後や提供前。
当然、どのタイミングで検査するかで、事情も異なってきます。
そして測定や検査の話はどう頑張っても難しいです。
いろんな人が絡むのが、給食というものになります。
当然、給食を検査・測定したくない人もいるし、したい人もいる。
したくない人が徹頭徹尾反対しようとしたら、
専門家である私たちですら、論破されてしまいます。
当然、それらしく聞こえるように話す事も出来ます。
しかし、私どもはの基本姿勢は、あくまで中立。
できる限り、前提条件をお話ししてしまうので、
なかなかどうして難しいものです。
学校給食を検査させたいということで、放射能のどんな論文を持ち出して、
どんなに放射能が危険だという資料を持ち込んでも、所詮は予測や、仮定の話です。
初めから結果がわかっている事なら、
放射能の基準が、後から出来ることなんてありません。
やはり難しいものですね。
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