放射能濃度測定を申し込まれたり、あるいは測定結果を見たことがある人。
不確かさ(ふたしかさ)という用語が気になりませんでしたか?
放射性物質と言うのは、壊変(崩壊ともいいます)した際に、放射線を出します。
しかし放射性物質の壊変はランダム的で、放射性物質の一分子を鑑みた際に、これがいつ壊変するのかは分かりません。
だから測定する毎に、値は変動します。
でもそれだと、その報告書にどうも納得できない!
皆さん、そう思われませんか?
その為に、不確かさという幅が設けられています。
どういう事かというと、単純な数字でケーススタディしてみましょう。
値 10Bq/kg
不確かさ ±1Bq/kg
この測定結果で分かる事は、
「対象試料には少なくて9Bq/kg。多くて11Bq/kgの放射性物質が含まれているでしょう」ということです。
え? それじゃあ物足りないって?
その様にお考えになるのもごもっともです。
しかし放射能濃度測定では、真の値(しんのあたい)を求める事は限りなく難しい作業です。
神のみぞしる値なんて大げさに呼ばれる位ですから。
労力とお金が湯水のようにあれば別ですが……
故に、不確かさという幅を設けて、まあ妥当な値を求めようということになっています。
ちなみに先程、測定する毎に値は変動すると言いましたが……
結果として、不確かさの領域内に、殆どの場合収まってしまいます。
そしてこの不確かさに関しては、
測定時間を延ばせば延ばすほどに、下げる事が可能ですよ☆
もう一つ裏ワザ的に下げる方法がありますが、それも湯水のように資金が必要になります☆
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