誤検出

放射能測定での誤検出とは
放射能測定で「誤検出」は当然?
2011年以降、放射能がほぼ社会権を得たと思うのは私だけでしょうか?

しかし現状としては、残念ながら放射能測定に関する知識は、なかなか周知されていないですね~。
特に都合の悪いことは、市民測定されている方も検査機器を売ってる方も

伝えませから(笑)

さてここでは、すべての検査器や測定器に付きまとう、誤検出について記事にしますね☆

放射能測定では「誤検出」で誤った結果が世の中に出回る!
「そんなことあるわけね~」という声が聞こえてきそうですが・・・まーよくあることです☆

特に機器の性能いかんで、顕著です

数値が出ないから不検出!
数値が出たから検出?

ピークがありそうだから検出!
ピークがないから不検出?

残念ながら、全て不正解です

当然、ある一定量の放射性セシウムや放射性ヨウ素が含まれたらピークが立ちます。
そして数値が確定され、検出にはなるんですけどね。

ここでまず大きい問題は、使用している機器です。
機器の性能によって、解釈が全く変わってきます。

 

① ゲルマニウム半導体検出器や、ランタンブロマイドを利用した検出器の場合。

他の核種と間違えたり、他の核種からの影響や、γ線が物質にあたって、放出される制動X線といわれるものの影響を、限りなく小さくした事が前提で。
かつ検出時の計算方法が、国のルールにがっちり基づいている事が確実にされ、正しい手順に基づく事でもって、ようやく確実に測定ができるわけですね☆

 

② NaI(ヨウ化ナトリウム)の結晶を使った検査器やCSIを使った検査器の場合。

皆さんお馴染みの、NaIシンチレーション検出器ですが・・・
他の核種と間違え! 他の核種からの影響を受け! γ線が物質にあたって放出される制動X線といわれるものの影響を全力で受けます!!!

そう!思春期の女の子のように超デリケートなんですね☆

そんでもって検出時の計算方法も、他の核種からの影響をまったく考慮しないもんだから、測定下限値も下がっているように感じてしまう・・・
機器によっては、その核種があることが、きれいに判定出来そうなものもあります。

しか~し、その程度はその試料の状況にすべて左右されるんですね☆
例えば海産物だと、福島原発から放出された放射性銀が検出されることがあります。

しかし、これらの機器ではセシウムとの分別はできません
精密な測定の為の機器ではありませんのでね。

さてここで、「他の核種ってそんなにあるの?」という声も聞こえてきそうですが☆
他の核種は試料によって違いますし、一概には言えません。

しかし、少なからずあることも事実です。
また、その影響は基本取り除けません。
だから使用機器によっては、
1Bq/kgの測定下限値で「不検出」と出ても、1Bq/kg以上入っていることもあるし・・・
1Bq/kg検出されていても、1Bq/kgも入っていないことも、まったく入っていないこともあり得ます。

誰がどんなに否定しても、これは事実です。

この問題をクリアするには、使用機器の結晶を変更する以外にはありません。
これが俗に言う、エネルギー分解能の問題ですね☆
そしてこの最たる例が、ホールボディカウンターの開架型になります。
ホールボディカウンターは、基本、体内に残されている放射性物質の量を測定する機器になります。

そこで考えて頂きたいのですが、食品の放射能検査や放射能測定。
試料を切り刻んだり、すりつぶしたりして容器に詰め込み、鉛の容器に囲われた場所で検査・測定するわけですが・・・

開架型のホールボディカウンターの前に、人間座らせてどうやって正確に測るの?
人間の体内には、カリウム40という放射性カリウムがそれなりに入ってま~す☆

加えて、衣服に放射性セシウムが付着してているかもしれない。
もっと言えば、ホールボディカウンター付近に放射性セシウムがあったら、それを感じてしまう可能性もありますよね。

もう世の中の影響、全力で受けちゃいます。
失恋した思春期の女の子状態ですよ~☆

その数値を、三年経とうとする今、全力で真面目に語らないでくださいね☆
共通認識はOK? 方法論は? 機器は?
まずは前提を踏まえた上で、議論のテーブルにつきましょう♪

 

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