東京の放射能汚染

「東京が、放射能汚染されている」

弊社にお問い合わせのお客様で、そのようにおっしゃられる方がいらっしゃいます。
それも結構な数。

最近、とある飲食店でお会いした方も東京から名古屋に来ております。
旦那さんは週末のみ、東京から名古屋にいらっしゃるとのこと。

また、人の判断は、それぞれです。

弊社には、放射能が怖いから避難したいという方も、
放射能測ってみて安心したいという方もいらっしゃるので、両方の見解から書いてみようかと。

①東京の汚染そんなでもないんじゃない? おれ住んでるし的な方へ。

3.11の震災以降、東京に放射能が飛んできたという表現は、間違っています。
正確にいうなれば、3.11の震災以降、東京に東京電力の原発から放射性物質が拡散され、その影響が東京にも及んでいます。

証拠は、山ほどあります。

東京都の水道水の放射能測定結果を見れば明らかで、
2011年3月22日から3月31日まで、放射性ヨウ素が断続的に検出されております。

検査機関は東京都立産業技術研究センター。
水道水の放射能測定結果で、閲覧も可能です。

この数値を見る限り、東京に放射性物質が届いたことは明らかです。

また、この数値の水を飲むと健康を害するのか?
結論として申し上げるなら、健康を害する予定はないとお伝えしておきます。

日本が現在採用している「ICRP1990年勧告」の中に、
「放射性ヨウ素や放射性セシウムをどれほど食べたら全身被爆として、ガンの発生率があがるのか」とういう指標があります。

指標を用いれば、比べることが出来る訳ですね。

この水道水や、農作物や魚介類に含まれている放射性物質の量では、
ガンが優位に発生する指標まで食べることは、非常にむずかしいです。

大丈夫だと思われる方はどうぞ、安心して食べていただき、住んで頂きたいと思います。

線量も事故前と変わりません。
加えて土壌から放射性セシウムは検出されますが、数値として健康に害はないと予想されるレベルだそうです。

②放射能危ないんじゃない!? 住みたくないないな~と思っている方。

放射能が人体に与える危険性については、分っていません。
残念ながら、データ不足です。

放射性物質が大量にばらまかれた事例は、チェルノブイリと福島でしか起きていません。

当然、原発事故や広島、長崎、臨界前核実験、大気圏内核実験など、
放射性物質が大気中に拡散された事態は、過去にもあります。

その結果から、
放射性物質が人体にどの程度から影響をもたらすのかについて、議論されておりますが……

残念ながら、
放射性物質の影響を調べるに足る十分な被験者と、比較する測定技術をつくることが出来ていません。

チェルノブイリ事故は、今から約30年ほど前の出来事です。
現在の日本の測定技術と30年前のチェルノブイリの測定技術は、まったく比べ物になりません。

当然その数値の大小で、すべてを判断すべきではありません。

放射性物質が安全であるという結論は、
それがもたらす影響を、長きにわたり観察した結果で判断されるべきです。

そのため、安全、危険であるという判断を安易に行わず、
観察し、事態を注視して頂きたいと思っております。

また、避難を決めるのであれば、
危険かどうかわからないものに対し、補助金や賛同は得られないかもしれません。

しかし、わからないからこそ、リスクを最小化するためにも避難していただきたいと思います。

上記の様に、放射能に関する問題は、賛成することも、反対することも可能です。
冷たいようですが、どうぞ、ご自分で判断頂きますようお願い致します。

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