他にも、
「お金払えば、ISOは取れますよね?」
「ISOって、実は結構簡単なんじゃないですか?」
とかも言われますが……実態は?
ISOをお金払ってとれるのは、9001と14000だけですよ。
この二つを認定できる機関が多いのは、その為です。
コンサルティングも、それこそ一杯なされてますよね?
環境なんてものは、自己努力。
品質なんて、書類がありゃ取れる。
な~んて製造業をやっていた私自身、ISOは切って捨てておりました。
では17025は、どんな所が他と違うのか?
まずは認証できる機関が、限られています。
更に、放射能の分野の認証が出来るのは、日本に二つだけ。
それも片方は天下の「JAB」様、そしてもう一つはアメリカの民間企業の「PJLA」
だから、見積もりの確認なんかをしてる際も、
「認証できる会社は残り一つですから。どうぞ、他の会社でも見積もりして下さい」
とか平気で電話越しに言われてしまいました。
いや~これには本当に面喰いました。
尚、ISO17025が持つ範囲は、基本的には検査や校正の二つに限定されています。
英語で言うなら、「Caribration」と「Testing」となります。
そもそも、品質や環境」と「校正や検査」を同じ土俵で考える事はおかしいんですよ。
僕はそんな風に考えますが、皆さんはいかがでしょ?
また、ISO17025の検査・校正というのは信頼性を付与するべく、対象業務全てに妥当性が求められます。
ちなみに表にすると、こんな感じ。
正直、うんざりしますよね。笑
適合性ではなく、妥当性を求められることが、他との大きな違いになります。
この妥当性が、とんでもなく厄介なんですよ奥さん!
客観的な証拠を提示して、「ほら大丈夫でしょ?」って確認するわけです。
この客観的な証拠の用意が本当に大変で、大変で……
涙なしには語れません。
例えば検体を測定する際、
「この様に検体加工してますよ」って、書類を作り客観的な証拠を用意するんですが…
野菜なら、果菜類(かさいるい)から、葉菜類(ようさいるい)、茎菜類(けいさいるい)に、根菜類(こんさいるい)。
おっと、どうしました? そんなうんざりした顔をして。
まだまだ序の口でさぁ。何せ検体の種類ごとに、書類が必要になるんですから。
他にも教育訓練計画や、施設運用規程。
検体の保管から、書類の作成、並びに保管、etc…etc…etc
まぁとにかく
業務全般に関して、事細かに客観的な証拠を用意しなくてはないけないんですよ。
他にも、17025の一番難しい部分に、「結果の不確かさの推定」というものがあります。
当然、これにも妥当性の確認がついて回り……この考え方の違いが、JABとPJLAの違いになります。
当初はJABで行くぜ!
と準備していましたが、「不確かさの講習」に参加し、弊社はPJLAに鞍替えしました。
なぜでしょぅね???
それはここでは秘密。
まぁとにかく、「一度、不確かさの推定講座に顔を出して」と言いたい。
だってPJLAの代表に怒られちゃうもん。笑
個人的には、JIS規格と国際規格の差が、この認証機関の差だと感じました。
あくまで個人的な感想ですけどね☆
以上、ISOの話でしたが、今回も少し難しかったかな?
それではまた次回☆